医療と薬学 「アラーの神からの贈物を守るために」
アラーの神が人類に与えた最上の贈り物は、健康です。
その贈り物を大切に守るため、医師たちが解剖学発展させた結果、中世イスラムの大病院では、すでに臨床診断と外科手術が行われてました。また多種多様な薬物と薬用植物の研究も盛んに行われ、薬物の配合、調剤技術も発達しました。
地理学と航海術 「冒険と発見の旅へ」
イスラム世界が拡大するにつれて、イスラムの地理学者たちは新たな世界を地図、手帳、旅行記などに記録し始めました。イスラム以前のエジプト、フェニキア、クレタ、ギリシャの地理学者や船乗りの記録が、イスラム教徒たちの未知への情熱を刺激し、それがより正確な地図や航海術の発展へとつながっていったのです。
算術と数学 「受け継いだ文明の統合と発展」
ギリシャの幾何学とインドの代数の知識を受け継いだ中世イスラムの数学者は、数学の基本的な原理と定義を明確にすることによって、一般の人々でも計算ができるようになりました。インドから伝わった数学から作られてたアラビア数学のおかげで、現代の私たちは簡単に計算をすることができます。また、三角法の発明は天文学の発展に大きく貢献しました。
天文学と宇宙 「星の研究はお祈りのため」
一日に5回、マッカの方向を向いてお祈りをするイスラム教徒にとって、正確な時刻と方位を知ることは大変重要です。もともとアラビアでは砂漠の長旅で時を知るために夜空を観察してましたが、この知識がアラビア文化に取り入れられて天文学と発展しました。今でも、アラビア語の名前を持った星がたくさんあります。
イスラムの科学と文化 「知識の探求は全てイスラム教徒の勤め」
教育と学習は、いつの時代もイスラム社会の中で重要な位置を占めてきました。中世イスラム世界に拡大に伴い、イスラムの科学者は、古代ギリシャ・ローマ・ペルシャ・インドの哲学や科学を解明し、体系化し、さらに発展させます。これが後に到来するルネサンス文化の基盤となり、人類にとってかけがいのない遺産となったのです。
