枠組み
ぼくらは見えない枠にしばられている。
無数の見えない枠組みがなければ生活できない。
考えるっていうことは、そうした見えない枠と戦うことでもある。
それはとても難しい。
それを見えるようにしてくれる力が、人との出会いにある。
自分が常識と思っていたこと、そうして見えない枠として自分をしばっていたこと、それを共有しないひとが現れる。
それが変だと感じることで、はじめて、自分があたりまえだと思っていたことを自覚するようになる。
見えない枠が見えるようになる。
こんなにはっきり目がさめているのに、「夢かもしれない」なんて、妙チキリンなことを言う。
自分の意志でお茶をいれて飲んでるのに、「<自分の意志>って、なんだ。<自分>ってなんだ。<意思>ってなんなんだ」などとダダをこねるようなことを言ったりする。
だけど、こんなことばは、はじめていままで見えていなかった自分の枠組みが見えてくるようになる。
揺さぶられて、考えるようになる。