いばらの王
アニメーション映画「いばらの王」を観ました。
※物語※
感染から60日で石化し死に至る奇病メドゥーサ。
「致死率100%」の病魔の治療法を未来に求めて、
少女カスミはコールドスリープ資格者に選ばれた。
同じ病に侵された双子の姉シズクとの果たせない再会を夢見、深い眠りにつくカスミ。
しかし、目覚めた彼女を待ち受けていたのは、不気味なイバラと怪物が支配する
変わり果てた施設の姿だった。
なぜ怪物が? 何年の刻が過ぎたのか? ウィルスの治療法は? そして世界は?
全ての情報が遮断された極限の状況下で、混乱と哀しみを抱いた7人の脱出劇が、
今、幕を開ける・・・。
※感想※(注:ネタばれ有り)
以前から原作のコミックスが、本屋さんで平積みになっていたので、気になってました。
めがねの女の子もかわいいしv
何の予備知識もなく観に行きましたら。
コールドスリープが突如開放されて目覚めた世界は、いばらのつたがはりめぐらされていました。
怖ッ!
モンスターが現れ、次々と人が殺されゆく。
「何これ、ホラー?」
はじめ160名いたのが、7人生き残り「CUBE」のように、それぞれがワケありの身柄で、ひとり、ひとりと、モンスターに殺されて、メドゥーサの奇病に死に至って、消えてゆきます。
はらはらどきどき、心臓に悪いです。
眠っている間、何が起こったのか、何年経ったのか。世界は滅んだのか。
施設を取り仕切っていたヴェガという人物が登場。
コールドスリープを司る、アリス(名前を選ぶセンスがすき)という監視システムが生まれた経緯が明らかに。
と、展開がいきなり「夢が実現する」という話になり
「何それ、ファンタジー!?」
地球外生命体まで話がおよんで、「えええええええええええええええええええ!?」
人類の進化までもになり「えええええええええええええええええええええええええ!?」
まるで「ARMS」
つぎからつぎへのびっくりの展開についてゆくのが必死です。
モンスターに襲いかかられるし、奇病もあるし、どんでん返しがあるしで、頭の中が混乱しました。
コールドスリープで眠りに付く前の状況にもどるシーンがいくどとあり、「これも夢か…」という、え、夢オチ?と、カスミたちも、観る人も、どこからが現実でどこからが幻だったのかわからないという、演出、好きです。
そして最後、驚いたのは。
コールドスリープに入っていたのは、カスミではなく。
双子のシズクが、カスミのいる世界を夢見た、つくりだしたカスミだった!
リストカットの意味深はこの伏線でしたのね。
そして、160名が7名残ったのは、カスミのためだったのですね。
作画のクオリティも高く、ひきこまれました。
ただ、後半、情報量が多いため、急ぎ足のように感じました。
また、生き残ったのは、少年とカスミだけ。
メデューサはどうなったのでしょうか。
世界は、どうなっているのでしょうか。
最後がすっきりしないのも、たしかです。
全て理解していないので、原作が読みたくなりました。
読みます。