「ガリレオΦ」観ました。
*感想*(注・ネタバレ有り)
内海薫との出会いの前の物語。
相方は草薙刑事で、小説「ガリレオの苦悩」の「操作る」が大筋で、その間に過去草薙が湯川先生に事件の依頼を頼むきっかけになった事件「落下る」の物語になる。
観て、複雑な気分でした。
Wikiで見たのですが、この放送は「映画容疑者Xの献身」の公開日にエピソードゼロとして放映しました。
ドラマでは、視聴者を意識してつくりだされた設定がありました。
相方が男性(草薙刑事)ではなく女性(内海薫刑事)
内海薫刑事が登場するのは「ガリレオの苦悩」からです。
なので、その整合性をうめるような、つくりでした。
草薙さんが湯川先生に事件の依頼を頼むきっかけになったのは「落下る」の物語に登場する、ピザ屋の配達アルバイトという役になり、事件の容疑者になったため助けを求めたと。
若かりし頃の湯川先生を観れて爆笑☆
今と同じ「ふむ」なんて小首をまわして言って、すたすた歩くたたずまい。
ひらめいたとき、事件と関係ない数式をどこにでも書く。
フレミングの左手の法則をするw
監督も役者さんも、福山さんの湯川先生の特徴をよく捉えていてスゴイと思いましたw
そして、背中ででしたが、四色問題をしている石神さんがわずかに登場。
なんて、演出なの…。
あの時、あの場所で、彼は一途に問題と向き合っていた…それを思うと涙がぶあっとあふれました…。
草薙刑事が過去(「落下る」)を語り終わり話はふたたび「操作る」へ。
それが、ひじょうに残念なラストでした…。
「操作る」は、湯川先生の尊敬する恩師がした行為に、苦悩するのです。それが、タイトル「ガリレオの苦悩」の意味でもあると思うのです。
それが、関係の無い人物が事件を起こしたので、第三者になって、客観的になりました。
これは、東野圭吾さんの、ヒューマンドラマという血の通った物語よりも、今までつくりあげた物語上整合性をあわせることを優先したものでした。
そして、集結は「容疑者Xの献身」へとつながる…と、できてますが、とても商業的なつくりになったと感じました。非常に残念です。